数年ぶりの書初めで書いた「慎始敬終」という言葉

1月19日、以前紹介した書家の小杉卓さんにお願いして、書き初めのレッスンをしてもらいました。日本の伝統的には1月2日に書く風習があるようなので、少し遅めの書き初めということになります。

ここ数年ずっと書き初めをしたいと思っていたのですが、なかなか筆を取る機会を作れず、小杉さんに話をしたら自宅で快くプライベートレッスンをしてもらえることになりました。

小杉さんのアトリエ部屋

 

何を書くか悩んだ末

あらかじめ何を書きたいか決めていくことになっていて、僕が選んだ言葉は「慎始敬終」という言葉。辞書によると、

しんし-けいしゅう【慎始敬終】

物事を、最初から最後まで気を抜かず、手抜きもせずにやり通すこと。▽「慎」も「敬」も注意深く行う意。一般に「始はじめを慎つつしみ、終おわりを敬つつしむ」と訓読を用いる。

最近、「結局大事なこと」みたいなものをずっと考えていて、以下の2つにたどり着きました。
1.やるかやらないか(多くの人はここでつまづく)
2.やり切るかどうか(そしてここで差がつく)

究極の心理にすら思います。

昨年は、会社を辞めてMATCHAに入社しました。今年はMATCHAを飛躍させるために、様々な事業に着手していきたいと思っています。どんどん新しいことが身の回りに起きていく予感がする2019年。その際に、上の2つを心に刻むための言葉が無いか探していたらたどり着いたのが「慎始敬終」という言葉でした。僕の名前の「慎」という字が入っていて、見つけた瞬間にこれだ!と思いました。

小杉さんのレッスンは、小学校のときの書き初めとは違って、まずは目標を目に見える形にアウトプットすることの大切さから教えてもらいます。ハーバードビジネススクールの実験によれば、目標を明確に言語化して目に見えるようにしておくことが、達成や年収に大きな影響を与えるそうです。

そしてユニークな筆の使い方を教わるのですが、これが新鮮でした。半紙の四隅に点を書いて、必ずそこを通るように文字を書いたり、書き順を逆さまに書いてみたり、筆の柄の部分の紐を握って書いてみたり。「字を書く」というフレームワークを一旦越えて、「絵を描く」に近い感覚になりました。

左:四隅に点を書いて、必ずそこを通るように書く。右:一画だけ、誰もが違いをわかるように書く。

書き順を逆さまに書いたりして筆遣いを覚える

1回目より2回目、2回目より3回目と、少しずつうまくなって、最後は色紙に清書をしました。

お手本には叶わないし、少し字のバランスが悪い部分もありますが、数年ぶりに筆に触れたにしてはうまく書くことができました。

「慎始敬終」

自分の書いたこと、はじめたことに責任を持って、最後まで気を抜かずにやり通すことを誓う1年間にしたいです。