TOEFLで使えるおすすめの参考書&教材と勉強法まとめ

TOEFLは参考書と勉強法が正しければ高得点を取れる

僕は、英語の力をパソコン相手に点数化されるのが大嫌いです。留学に必要だから仕方なく勉強したTOEFLですが、正直実際の生活にどれほど役に立つんだろう?と疑問を持ちながら勉強していました。確かに難易度は高いです。ただ、問題はパターン化しているので、逆に言うとしっかりと戦略を立てて、正しい参考書と勉強法を身につければいくらでも高い点数は取れるんです。

今回は、僕が使っていた参考書と勉強法をまとめました。わかりやすく体系的にまとめたつもりなので、参考になると思います!

(追記 2016年3月18日)
英語が話せるようになるための勉強法を、以下でかなりしっかりまとめました。ぜひこちらもセットで読むことをおすすめします!

 

この記事を読んで欲しい人

・これからTOEFLを受けようと思っている人
・TOEFLを受けたことがある人
・留学のためにTOEFLの点数を上げる必要がある人
・TOEFLの具体的な勉強法がわからない人

僕は過去にTOEFLを3回受け、1回目は78点、3回目は82点でした。1回目の点数で留学が決まったので、たった3回しか受けてないのですが、これらの参考書と勉強法をしっかりやれば80点以上は取れるはずです!

 

なぜ紙ベースの勉強が大切か

今はWebサイトやアプリなど、様々な英語学習ツールがあります。また、カフェで英会話やSkype英会話など、気軽にネイティブとスピーキングの練習ができる機会も作れます。でも、結局すべての根幹にあるのは、文法書や大学入試参考書の繰り返しという泥臭い勉強法なんです。

基礎ができていないのに、いくらアウトプットの練習をしても力は付かないし、文法書の知識なく高度なライティングはできません。世の中に溢れているまやかしのフレーズに流されることなく、1冊の参考書を何周もこなすスタイルを貫くことが、TOEFLのみならず英語の力を向上させる近道です。

フィリピン留学の記事でも書いたように、日本で泥臭く受験英語を勉強することが、結局1番役に立っています。

関連記事 フィリピン留学をする前に《準備編》

それでは、分野別のおすすめの参考書を1つ1つ紹介していきます。

 

1.公式ガイドブック(TOEFL Test Official Guide)/公式過去問集(Official TOEFL iBT Tests)

The Official Guide to the TOEFL Test with DVD-ROM, Fifth Edition
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McGraw-Hill Education
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Official TOEFL iBT® Tests Volume 2 (Official Toefl iBT Tests)
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McGraw-Hill Education
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TOEFLの勉強をするなら、まずこの2冊は絶対に買うべきです。ETSの公式ガイドブックと過去問集です。この2つは5周ずつくらいやりました。日本語版もありますが、英語版を買うことをおすすめします。非常に明快な英文で、TOEFLの傾向と対策についてかなりのボリュームで書かれており、最後まで最も頼りにした参考書です。これをしっかりやるだけでかなり点数伸びるはずです。

ポイント
・ガイドブックは各分野の解説と、2回分の練習問題付き。過去問集は5回分
・ガイドブックを読むだけでリーディングの力がつく
・どちらも本番同様のオーディオ付き
・公式問題集なので本番と同じレベル

 

また、以下の参考書もやりましたが、上のものに比べて物足りない感がありました。日本語で解説が読みたい人にはおすすめです。

【CD付】はじめてのTOEFLテスト完全対策 改訂版 (TOEFL(R)大戦略)
Paul Wadden Robert Hilke 松谷 偉弘
旺文社
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2. Reading/ リーディング

リーディングの学習法は人によって様々ですが、僕は以下のサイクルでずっとやっていました。

①具体的な目標点と、取るべき部分、落としてもいい部分を明確にする
②公式問題集は、制限時間を1つのパッセージに18分(通常は20分)で設定
③問題文は全文読む必要はないが、全文読めるくらいの速読力を付ける
④読まなくてもいい部分は、読まずに解答
・単語問題は、わからなければ山勘ですぐ飛ばす
⑤ある程度読めるようになってきたら、Web上の英文に慣れる。
⑥「1日に問題集1題、Webのニュースを3記事」などと具体的に仕組み化して、本番までサイクルをこなす。

僕は上のガイドブックと過去問以外はWebサイトでしかやりませんでしたが、リーディングの力を高めたい人にはこの本がおすすめです。解答がたまに間違えていることがあるのが残念ですが、アカデミックな英語に慣れるという点においては優れています。

Extensive Reading for Academic Success Advanced A Student's Book
Compass Publishing Japan
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Extensive Reading for Academic Success Advanced B Student's Book
Jeff Zeter
Compass Publishing Japan (2018-04-11)
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ポイント
・毎回見開き左側に英文、右側にTOEFLに似た設問が5題ある
・全部で80題とボリューム満点
・A,B,C,Dとシリーズになっていて、それぞれテーマが違う。Aは英米文学、生物学、コミュニケーション、人類学など、TOEFLでよく出る分野が多い。ちなみにBは社会学や美術、Cは科学や技術、歴史、Dは心理学やコンピューター技術などがテーマ。
・解答がたまに間違えていることがある

 

3.Listening/ リスニング

リスニングは、聴いたもん勝ちです。ただし、聞き流しは全く効果が無いので、しっかり「聴いている」という意識を入れることが大切です。僕の場合フィリピン留学で二次曲線的に伸びたというのがありますが、TOEFLのようなアカデミックなレクチャーの聞き取りに関しては、問題集と以前紹介したWebサイトを何度も聞きました。

特にenglish-test.netや、Scientific Americanがおすすめです。TOEFLのリスニングを勉強するのに、映画はあまりおすすめしません。なぜならアカデミックなリスニングと日常会話のリスニングは、全く別物だからです。

やるべきこととしては、以下の流れです。

①公式ガイドブックでリスニングの構造を知る
②参考書をこなす
③Webサイトを使って、サンプル問題やディクテーションに取り組む→仕組み化する
④メモの効率的な取り方も練習する
⑤過去問で力試し

 

参考書は以下のものがおすすめです。僕はこれを2周しました。

iBT対応TOEFLテスト完全攻略リスニング (TOEFLテスト完全攻略シリーズ)
ポール ワーデン 櫻井 誠 ロバート ヒルキ
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ポイント
・リスニングパッセージの構造、戦略的メモの仕方など、かなり具体的に細かく解説されている
・ステップアップ形式なので、1冊こなせば確実に力が付く。

 

4.Speaking/ スピーキング

僕は正直あまりスピーキングに時間を割きませんでした。個人差はありますが、普段からある程度英語を話す機会を作っておいて、あとは本番1週間前くらいに型を暗記して臨めば安定して20点は取れると思います。

①スピーキングセクションの問題構成を理解する
②普段から英語を話す機会を作る。言いたいことは言えるくらいの段階に持って行く
③参考書の練習問題をやってパターンを覚える
④自分なりの解答テンプレートを作って暗記

 

こんな流れでやりました。自分なりの解答パターンとは、どんな問題が来ても使える解答を用意しておくということです。

たとえばQuestion1では、人・もの・場所などの身近な話題について聞かれますが、僕は「おじいちゃん戦法」というテンプレートを作って必ずそれを答えていました。つまり、どんな問題が来てもおじいちゃんに結びつけて、おじいちゃんの説明をして結論に至るんです。

例題

Talk about a photograph or painting you have seen that was memorable. Explain what you liked or disliked about it.

僕の解答

f I choose one memorable picture, it must be a photo of Tokyo trip with my grandfather. I went to Tokyo with my grandfather for a long time ago, and I still remember the experience because that was my first time to go to Tokyo.

Since my grandfather died recently, I really miss him. My grandfather had great kindness and amiable smile. He also knew how to manage his life well so whenever I got a problem, I always asked him how I solute it and make it better. I could even say that I was raised by him.

Therefore, the Tokyo trip photo is definitely one of the most memorable pictures I have ever seen.

 

太字がテンプレートです。これで、どんな問題が来てもおじいちゃん戦法に結びつけて答えていました。これかなり使えます。TOEFLのスピーキングは、機械とのひとり言遊びなので、いくらでも事前に準備できます。

参考書は、以下のものを使いました。問題のレベルが自信をなくすくらい高度なので、ブラッシュアップにおすすめです。

TOEFL TEST対策iBTスピーキング
川端 淳司
テイエス企画 (2006-08-04)
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ポイント
・問題量が多い
・解説と解答例が豊富
・レベルが高い

 

5.Writing/ライティング

比重としては、ライティングに1番時間をかけました。安定して23,24点以上取れるようになると、結構余裕ができます。文字数が重要だと聞くので、タイピングが苦手な人は20分で400字以上余裕で打てるくらいまでには練習しましょう。

また、ライティングはIntegratedとIndependentの2種類がありますが、リスニングとIndependentができればIntegratedに時間を割く必要はあまりないと思います。数日前に過去問数題で十分です。

流れはこんな感じです。

・タイピングの練習(必要な人は)
・参考書を2周くらいやる
・解答パターン(型)を作る
・理由のテンプレートをひとつ作る
・2日に1題を仕組み化し、本番までこなす
・添削してくれる人がいれば添削してもらう

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参考書は以下のものがおすすめです。

【CD付】TOEFLテストライティング問題100 改訂版 (TOEFL(R)大戦略)
Paul Wadden Robert Hilke 早川 幸治
旺文社
売り上げランキング: 33,408

ポイント
・解答パターン(型)が身につく
・ステップアップ形式で基礎が身につく
・Independentが中心で進んでいく

 

解答パターンの作り方
解答パターンとは、いくつも決まり文句を決めておくということです。以下に例をあげておきます。

  • The professor agrees that… but he points out that…
  • Although some people believe that…
  • Event though there may be some advantages to…
  • While it maybe true that…

などです。事前にこれらを使いこなせるようにしておけば、本番に迷うこと無く、また字数稼ぎにもなります。

理由のテンプレートとは
スピーキングと似ていますが、ライティングでも何にでも使える汎用性の高いテンプレートは作れます。僕は「Happiness rate戦法」と呼んでいました。できれば、3つほど理由を並べられるといいIndependentライティングですが、そのうち1つをあらかじめ決めておくのです。僕は、どんな質問でも「幸福度調査」というのを用いて、Aは幸福度が高いから○、Bは幸福度が低いから×というように使っていました。汎用性の高いテンプレートをいくつか作っておくといいです。

 

以上、TOEFLのおすすめの参考書と勉強法を紹介しました。次回は、僕の単語の暗記法を紹介します。

 

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(最新版に更新 2019年2月6日)