幻の「上ミノ」噛めない「上カルビ」
先日、仲のいい友人と3人でとある焼き肉店を訪れた。知る人ぞ知る幡ヶ谷の焼き肉店で、名前は「大昌園」と言う。上京してから、最もおいしい焼き肉店は「叙々苑」であると多くの友人から話を聞いていたこともあり、僕の中でおいしい焼き肉を食べに行くなら叙々苑に行くしかないと頑なに思っていたのだが、それが一気に覆された。ここを訪れたら、もう叙々苑には行けない。
バイト先の先輩に教わったこの店。幡ヶ谷に住む者でこの店を訪れない者はいないという。むしろわざわざこの店を目当てではるばる横浜や、埼玉から来るお客さんもいるとか。焼き肉好きなら訪れないわけにはいかないこのお店。非常に汚い、狭い、換気扇が効かないというのに、連日激混みであると聞き、一度行ってみたいとかねてから思っていた。
外見はこんな感じ。
平日の7時過ぎくらいで中はこんな感じ。
カウンターにいるお母さんが、この店のシェフ。お肉は全て冷凍ではなく、注文を受けたらその場で切って出てくる。噂によると、上ミノ、ハツ、レバーなどの内臓類がびっくりするくらいおいしいというのでさっそく注文してみた。
写真は上ミノ(塩)。ぶったまげた!こんなに美味しくて、あっという間に溶けて無くなるミノは生まれて初めて食べた。こっ、これがミノなのか!???そんな感じ。
僕らがオーダーしたのは以下の6種類。上ミノ、ハツ(2人前)、タン塩(2人前)、上カルビ(2人前)、レバー、豚トロを全て塩で頼んだ。
この店は塩で味付けされたお肉を特製のたれにつけて食べるのが美味しい。その特製のたれがこれ。
にんにくと辛子味噌があらかじめ混ぜ合わせられたものだ。この辛子味噌がまた絶品。これだけでご飯も行けてしまう。
基本的には全てとろけてしまうほどおいしいのだが、中でも先ほど紹介した上ミノと、次に紹介する上カルビはコンマ1秒でとろけてしまった。
この味付けネギを絡めて食べるのがポイント。
初めて訪れた人には、ダンディなお父さんが(実際にはおじいちゃん)おもてなししてくれる。お肉の焼き方や焼き加減などを丁寧に教えてくれるので最もいい状態で口に運ぶことができる。白いご飯を頼むときに大きな声で「大盛りで!!」と言うと、喜んでサービスしてくれる。ビールは瓶で出てくるので、お肉をメインにお酒をサブにという形で満足行くまでお肉を堪能できる。
お会計の際、僕らが学生だと知ったお母さんは100円単位の端数をサービスしてくれた。そんな優しさ溢れるお店。基本的に早い時間なら空いているそうなので、平日早めに行くことをオススメする。
さあ、ここまで言ってどうして行かないことができようか?いやできまい。お財布のひもが緩いときに、ぜひ一度足を運んでみるといいだろう。きっとお店を出る頃には「いや〜美味かった、いや〜美味かった!絶対また来る!いや〜それにしてもうまかっ……」しか言えまい。
名前 大昌圏(たいしょうけん)
住所 東京都渋谷区幡ケ谷2-49-2(六号通り沿い京王新線幡ヶ谷駅より徒歩5分)
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