少し前の話ですが、僕宛に小さな小包が届きました。見慣れたアルファベットで僕の名前が書いていたので、それはすぐにNew Yorkにいる彼女からだとわかったのですが、中身が何かは開けるまではわかりません。
あまりこういう話はブログで書いていいのかよくわかりませんが、僕はいま時差14時間の遠距離恋愛をしています。中国人の同い年の女の子。僕がNew Yorkに留学しているときに出会いました。「よく続くね」とよく言われるのですが、距離にはもう慣れたし、少しコツをつかんでしまえば遠距離恋愛も意外と悪くないな、なんて思っています。
箱の中身は、19通の手紙
箱を開けてみると、中にはびっしりとカラフルな手紙が詰まっていました。なんだこれは!とはじめは思ったのですが、少し眺めてみると一気に笑顔と涙がこぼれてきました。
そして僕が遠距離恋愛を続けられる理由は、こういうことだよな、と、ひとり何か腑に落ちるものがありました。
タイミングが来るまで開けられない手紙
それぞれの手紙には、開けていいタイミングが書かれています。しかるべき時が来たら、中を見てもいい。
“いま開けて”と書かれていたので、当然その場で開けました。
チョコレートが入ってた。こんなにわくわくするバレンタインは今まで無かったです。
2月26日に開けました。
僕が彼女に怒っているときに開けるべき手紙。まだ未開封。
その逆バージョン。未開封。
ちょっと切ない。
ちょっと開けるのが恥ずかしい。
人生の路頭に迷ってるときがあるとしたら、そのときに開けようと思います。
自分に自信がなくなったときに開けようと思います。
これは、実はもう開けました。
これも、今朝開けました。中身は、「わたし抜きで夜遊びしたわね!」というメッセージと、アメリカでお世話になってた二日酔いによく効くアスピリンが入ってました。From Dr.Amber。
これはいつ開けようかな、逆にいつでもいいよな、開けるタイミングがはかりづらいな、、
ちょっと恥ずかしいけど、何が入ってるのかちょっと気になる。
これはなんかセンスを感じるというか、自分の好きなストーリーを聞かせてあげるよ、っていう小説じみた雰囲気が好き。
これはもう開けましたが中に何が入っていたかは秘密。
“中国語を勉強したいときに開けてね”、これは中国語を勉強するモチベーションが下がったときに開けてみようと思う。
先日彼女が日本に来たときに開けました。1000ピースのジグソーパズル!!
視点1つで「苦しみ」は「楽しみ」に変わる
恥ずかしいし、彼女自慢だって思われたら嫌だし、のろけだ!って言われても嫌ですが、なんだろう、「誰かを喜ばせる」とか「誰かをびっくりワクワクさせる」というのと、それが理由で毎日が楽しくなって、関係性がさらに良くなって、あぁ好きだなぁって思えるのって、幸せなことだと思うんですよね。恋愛だけでは無くて、友達の誕生日とか、誰かに「ありがとう」を伝えるのとか、発想を少し豊かにすれば人生ってもっともっと楽しくなるんだろうな、と気づかされました。
正直に話すと、これは誰かがすでにやっているアイデアをまねしてやってみたらしいのですが、それでも、とっても嬉しかった。
最近、くまモンの生みの親であり、映画「おくりびと」の脚本も手がけた小山薫堂さんにすごくハマっています。できるなら、今1番お会いしたい人です。薫堂さんも、「視点1つで「苦しみ」は「楽しみ」に変わる」と書いてるんですね。
参考:小山薫堂 幸せの仕事術―つまらない日常を特別な記念日に変える発想法
それって、こういうことだよな。遠距離恋愛も、視点1つで楽しみを与えることができる。
今回彼女には、こんなにワクワクさせられたので、次こそはもっとすごいワクワクをお返ししてやる!そんな気持ちで反撃の企画を考えているところです。
僕と彼女のブログ「Lens and Space」やってます
さりげなくですが、2人でブログもやってます。だいぶ恥ずかしいこと書いてます。笑