留学したい人は、少なからずTOEFLやIELTSなどの勉強をしていると思います。
特にTOEFLでは、ルームメイトとのいざこざがリスニングでよく出題されます。僕も去年、やっぱりルームメイトとうまくいかなくて寮を移動しました。
実際には、ルームメイトはいい奴でしたが、ルームメイトの彼女が爆弾でした。典型的なぽっちゃり系のアメリカ人で、僕の3倍くらい大きなおしりを、僕の部屋に毎晩欠かさずドスンと下ろし、芸能ゴシップ番組をポテチ片手に延々と見続け、憎たらしいくらい耳に残る笑い方をするのです。
授業が終わって部屋に戻ると、ベッドでいちゃいちゃ…なんてことも多々ありました。来学期は絶対部屋を変えよう!と思った瞬間でした。
僕は留学するまで一人暮らしだったので、ルームメイトのいる寮生活をしたことがありませんでした。これから留学を控えている人にとっては、どんな寮生活が待っているのか気になるところですよね。今日はそんなお話をしてみます。
プライベートの時間が無い
僕の学校には、キャンパス内に10棟くらい寮があります。つまり、僕は今キャンパス内に住んでいます。半数の生徒は寮に住んでいます。なので、基本的には必ず誰かが近くにいます。
何か考え事をしたいときや集中して作業したいときも、一人暮らしとは比べものにならないくらい「ノイズ」が入ります。時間と場所の使い方をうまくすればいい話なのですが、その「ノイズ」とは「横にいる友達と一緒にぐだぐだおしゃべりしたい!」という自分の中の欲求だったりします。友達の見えない一人暮らしでは、そんな欲求すら起こりませんからね。
逆に言えば、いつも誰かと一緒にいるわけなので、コミュ障ではやっていけないわけです。
家事、料理の機会が圧倒的に減った
寮に住んでいれば、食事はダイニングホールで済ませることが多く、掃除もスタッフがやってくれます。一人暮らしのときは自分でスーパーで買い物をし、毎日料理をして掃除もしていたのが、ほとんどしなくなりました。
料理や掃除って、「こいつ自分でやったことないな?」って一目でわかるんですよね。掃除に関して言えば、色んな友達の部屋を訪れると面白いです。シックなインテリアがきちんと並んでる部屋、ただ乱雑にものが散らかっていて足の踏み場が無く、服が1枚も畳まれてない部屋など、様々あって面白いです。
料理や掃除は、かっこいい人生を生きていく上で絶対に必要な経験だと思っているので、一人暮らしが恋しくなる点でもあります。
夜の営みには注意が必要!?
世界中のどこに住んでいようと、男女の営みは避けられません。プライベートが無い、ということとも重複しますが、端的に言えば寮生活では夜の営みをする場所がありません。
ルームメイトの授業中に… ルームメイトが友達の家に遊びに行っている間に… ルームメイトが実家に帰っている間に…
こういう時間帯しか、ビジネスアワーは無いんです。
逆に下手をすると、ルームメイトの真っ最中に部屋を開けてしまったり(実際に何人もの友達が経験している)、声が外に漏れてしまったり(僕も聞いたことがある)、とても恥ずかしい思いをすることになります。
寮生活では、夜の営みには注意が必要ですね。
世界中に一生の友達ができる
これだけ近い距離で暮らしているので、毎日顔を合わせていればお互いの理解度はとても深く、数々のパーティやイベントを経て、とても別れるのが辛い一生の友達がたくさんできます。留学生が多いので、アメリカに限らず、中国、韓国、台湾、イギリス、フランス、ネパール、フィリピン、インドなど、本当に様々な国籍の友達ができます。
日本にいたとき、こんなに友達同士で過ごしたことあったかな?と思うくらい、毎日毎日一緒にいます。それは日本人留学生も、アメリカ人の友達も、ルームメイトもみんな一緒です。アメリカという国の文化が、親しみやすくフレンドリーであるということをまさに体現しています。
恥じらいやためらいもなく、色んな境界を越えて交じり合える空気は、大好きです。
さいごに
留学を考えている人に向けて、寮生活とはどんなものなのかなんとなく空気をつかんでもらおうと書きました。
多分、今まで以上に図々しく、おしゃべりになって日本に帰ると思います。コミュニティ、ソーシャル、懇親会などという、「日本的な」見えない壁のある嘘っぱちを越えるための感覚みたいなものが身についたなーと思っているので、日本に帰ってからもこの感覚を大事にしたいです。
一人暮らしは、寮生活では習得できない経験をさせてくれます。
寮生活は、一人暮らしでは得られない仲間や時間をくれます。
日本に帰ってから、アメリカ留学体験談会みたいなのを開催したいと思っているので、そこでもっと生々しいお話ができればいいなと思います。とりあえず、残り短い寮生活をさらに楽しく過ごしていきたいです。
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