ひとつのことで150点を取るのではなく、あらゆることで80点を取る生き方

先日ハイキングをしたNYのMohonkマウンテン。

先日ハイキングをしたNYのMohonkマウンテン。

高校生の時に、「世の中では何か1つのことにおいて世界一になる奴が勝つんだ、だからお前も1つのことを極めろ」と尊敬していた友達に言われて、すごく悩まされた時期がありました。

実は今でもこのことで考えさせられることは多々あって、なぜかと言えばそれはものすごい的確な指摘だからです。

 

少数の分野において、誰にも負けない興味と関心があり、150点のパフォーマンスが出せる人は輝いて見える。社会的に成功者と言われることが多いです。

簡単な例を挙げれば、イチロー選手や本田圭佑選手などの超一流のプロスポーツ選手や、マイケルジャクソンやビリーホリデイなどの大物歌手、ノーベル賞を受賞するような学者、佐藤可士和さんなど世に名前が知られるくらいのプロデザイナーなど、一般的にスペシャリストとして認められる人は誰もが憧れる存在であり、とてもかっこいいです。

そういう「専門的」な道を進んで行く人は、僕の中ですごく羨ましく見えてしまいます。どんな人にでも、100点、もしくは120点、または150点が取れる才能があって、きっと自分にもどこかに150点を取れる才能が眠っている!と信じていましたが、なかなか見当たりません。というかそもそもひとつのことを極める努力をして来なかった。

 

じゃあ、そういう人たちには無い自分の才能はなんなのか。

自慢げに聞こえたら嫌なので、逆に自信を持って声を大にして言いますが、僕はどんなことにおいても、努力をすれば80点は取れる自信があります。それは小さいときから色んな人に言われてきたことで、1つの才能だと長年自覚しています。

でもあらゆることにおいて80点が取れても、100点は取れないんです。数字で表すと語弊がありそうですが、つまりプロフェッショナルな能力はありません。

だったら今から何か極めろよ、と言われそうですが、それも簡単な決断ではないし、僕の性に合わないことはわかっています。

だから逆に悩まされることが多いです。果たして世の中に、専門的に突出したスキルは無いどれも80点の能力を持ち合わせた僕にふさわしい立ち位置はあるのか。

何か1つのことに集中的に能力を高めていく努力をした方が、生きやすいと思います。

 

いろいろ考えているうちにやっぱり僕の生き方は「80点のオールマイティー」だなという結論に至りました。

一生好きなこと、興味を持ったことに手を出し、足を出して、わがままに生きていたい。「広く深めに」は僕のモットーで、ほぼ2年前に「サフイフモノニワタシハナリタイ」にも書いてました。

それは自己欲求を満たすものであれ、社会に貢献することであれ、なんであれです。そしてこういう結論に至った以上、自分はどこかに所属して専門的な能力を使うよりも、自分で居心地のいい居場所を作ってしまう方が手っ取り早いのではないかと考えています。

 

尊敬するたくさんの方に、「収入源は少なくとも10本作れ」と言われます。この生き方を続けていたら、きっと将来は、小さな収入がいくつもの場所から入ってくるような生活になっていそうだなと薄々感じます。

 

今ではその友達にも、「俺はひとつのことで150点を取るのではなく、あらゆることで80点を取る生き方をしていくんだ」とはっきり言えるようになりました。
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