日本中の「英語をあきらめてる」人に見て欲しい映画『マダム・イン・ニューヨーク』が傑作!

スクリーンショット 2014-07-31 1.00.41以前『her-世界でひとつの彼女-』を見たときの予告編で知り、絶対に見たい!と思った話題のボリウッド映画『マダム・イン・ニューヨーク』が想像を絶する傑作でした。勇気と感動をもらいました。あまりにも良すぎて、この記事を見てくれた方全員に見て欲しいほどです。

 

ごく普通のインド人主婦が、突然家族を離れNYの摩天楼へ

まずはこちらの予告編を見てください。

 

これでだいたいストーリーはつかめたと思います。すごく単純です。家族の中で唯一英語のできない主婦のシャシが、姪の結婚式のためにNYにひとり旅立ち、コンプレックスでもある英語の壁にぶつかって打ちひしがれてしまうのですが、家族に内緒で「英語をやろう」と決意し、ひとり英会話学校に通って必死に勉強します。英会話学校での仲間は後に親友となり、シャシは〈女〉としての自信とプライドを取り戻していくという話です。
シャシを演じる美しい女優は、インド映画史100年でNo.1女優に選ばれたシュリデヴィ。古風な女性でありながら、明るく前向きで、内なる野望を抱くシャシを完璧に演じていました。

A-マダム・イン・ニューヨーク1

 

二児の母と妻である責任と、自分の夢との葛藤

この映画のテーマは、「母親」であり「妻」であるというある種女性の責任や使命みたいなものと、「自分」という夢やプライドの葛藤だと僕は思います。身内に傷つけられた「自分」のプライドを「英語を話せるようになる」という目標を達成することで取り戻し、最後は「母親」と「妻」の責任も果たす。1度やると決めたことを最後までやり通すことで、たとえ二児の母になろうとも、自分を高めることができる、そんな「強い女性」のメッセージが伝わってきました。

クライマックスでシャシがするスピーチには、目頭が熱くなってぼろぼろ泣いてしまいました。

 

動かされる映画。自分の枠を広げてくれる映画。

ストーリーはさっきも言ったようにとても単純です。ただのNY入門映画のような捉え方をすると、単純な図式すぎるかもしれません。この映画の大事なところは、見た後に「動かされる」人が多いであろうというところです。普通映画を観たら「あー良かったね」で終わってしまうことがほとんどですが、この映画がくれる勇気とか感動は具体的に「人を動かす」ものだと思います。そして動くことで自分の枠も広がる。とても大きな影響力を持ってると思います。

 

日本中の「英語をあきらめてる」人に見て欲しい。

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シャシが必死に努力して英語を習得する中で起こる内面の変化が描かれた映画ですが、ぜひ英語をやりたくてもなかなかできない人に見て欲しいです。本当に励まされ、頑張ろう!って思えます。僕もNYに行く前に見れて良かったです。自分が英語を頑張ろうって思ってるからこそ、もっともっと頑張ろうって思わせてくれました。

シュリデヴィは今年で50歳の女優さんのようです。ちょうど僕の母と同年代なのですが、ぜひ母にも見て欲しいです。「英語はこれからだよ!」って言ってあげたいです。以前書いた「やりたいことは、今やらないと、多分一生やらない。」にも通ずるものがありました。

 

いやー、個人的にはものすごい大傑作だと思います。多分僕の見た映画の中で3本の指に入ります。

なかなか大きな映画館では上映されてないのですが、さっそく明日にでも見に行って欲しい、そんな素晴らしい映画でした。

映画『マダム・イン・ニューヨーク』公式サイト

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