今回下諏訪に行こうと決めた理由のひとつは、マスヤゲストハウスに泊まりたかったからです。「泊まること」が旅の目的になるということは、このブログでももう何度も書いてきました。
マスヤゲストハウスは2015年に完成し、前にtoco.でも働いていたきょんちゃんがオーナーで、デザイナーは以前も紹介したmedicala designのアズノさんです。きょんちゃんには初めてお会いしましたが、誰でも優しく受け止めてくれるようなとっても素敵な方でした。他のスタッフさんもみんないい方ばかりでした。
築100年以上のマスヤ旅館を改築
正面から入ると日当たりのいい縁側があります。マスヤゲストハウスは、築100年以上の旅館だった建物を改築してできています。築100年以上とは思えないくらいがっしりとした安定感があります。
僕が椅子を買った古道具屋・ninjinsanで調達してきたという壁掛け。いい本がたくさん並んでいました。
天井が高くて、光も気持ち良く入ってくるので、寝っ転がってぼーっとしたくなりました。
広々としたキッチン。
シャワールームと洗面台。
夜は地元の人と宿泊者が交ざり合うバーになります。地域にしっかりと根付いた交流の場です。カクテルは1杯500円とリーズナブル。一脚も同じ椅子が無いのにどこか統一感があります。
夜はリビングのこたつを囲んで、はじめて会う旅行客や地元の人達とお酒を飲みながら楽しく過ごしました。東京の忙しない交流の場に比べて、ひとりの人とゆっくり話す時間が取れ、関わりを深く持つことができる場でした。目の前の人とその場で見つけた話題について、何も気にせずにゆっくり話せる時間は本当に貴重です。ひとこと一言にしっかりと意味が生まれてきます。東京の知り合いも、3人くらいいました。
8人混合ドミトリーで1泊2,900円から
マスヤゲストハウスは、8人混合ドミトリーで1泊2,900円から泊まることができます。僕はこの部屋に泊まりましたが、ベッドが壁にくっついているので揺れることなく、プライベートもカーテンでしっかり確保できるので、快適に寝ることができました。
周辺には菅野温泉など、有名な温泉がたくさん点在しており、値段も大人230円と東京の銭湯よりも安いです。タオルも100円で貸し出ししてくれるので、本当にリュックサックひとつで行くことができます。
下諏訪は1日ゆっくりと歩けば一通り観光することができます。それ以外の時間は、マスヤのこたつでゆっくりと本を読んだり、日記を書いたり、おしゃべりしたり、僕のような東京人にとっては夢のような落ち着いた時間を過ごすことができます。
谷川俊太郎さんの「おやすみ神たち」という詩集を見つけて、物事を必死に言語化して論理づけようとする自分に少しだけアドバイスをくれる本でした。大きな声を出して朗読しても、全然恥ずかしくない、マスヤはそんなあったかい場所でした。
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