鉄道博物館のロゴが秀逸で考えさせられた。

railway
世の中を見渡してみると、結構面白いロゴやらキャッチやらが転がっている。

ことロゴに関しては、いつも電車の広告やWebサイトなど、気になったらチェックするようにしていて、自分の中でそのコンセプトやデザインをすっきりするまで落とし込む癖を付けているつもり。

数十分電車に揺られている間に、SNSやニュースをチェックするのも大事かもしれないけど、たまに広告をきょろきょろ眺めてみると色んな発見がある。

 

以前もロゴについては「The Story Behind Logo Marks」というタイトルで英語プレゼンのスクリプトを書いたが、たまに気になったロゴやキャッチについてブログに書いてみるのも面白いかもしれない。

 

今回は鉄道博物館のロゴ。

別に電車が好きなわけではなくて、広告を眺めていたらたまたまこれが目に入った。

しばらくじーっと眺めてみると、右の丸と左の丸とで突き刺さっている横棒の長さが違う。それに気づいた瞬間、「あ!車輪か!ぐるぐる回ってるのか!」と自然に笑みがこぼれてきた。

この、人によって気づくか気づかないかのすれすれあたりを行くデザインって秀逸だと思う。人によっては、目に入ってはいても何も考えずにスルーしてしまうことがほとんどかもしれない。

だから面白い。誰かにとっては、何の意味もないただの広告。でもある人にとっては数分それに浸って、隠された意味に気がついてぞくぞくする楽しさがある。

答え合わせをする感覚で、鉄道博物館のHPを見てみるとやっぱり面白い回答があった。

 

以下コンセプト

  • 人、物を運び、文化を飛躍的に向上させてきた鉄道。その全ての車両に共通する「車輪」をシンボル化しています。
  • 駅と駅とをつなぐ路線を象徴化しています。
  • 3つの輪は、鉄道博物館の3つのコンセプトである「鉄道」「歴史」「教育」を表します。
  • 鉄道博物館が常に進化し走りつづける運動体であることを表現しています。

 

なるほどなー。駅と駅をつなぐ路線の象徴とまでは思いつかなかった。でもやっぱり深い思いとか意味のあるロゴって堂々としているというか、いい意味で重い。

いかに目に飛び込んでくる世界は洗練されていて、それに気づけない(気づこうともしない)自分がいると思うと、損しているというかもったいない気持ちになる。顔を上げて回りを見回すことが、自分のインスピレーションとかデザインの勉強にもなるので、もっと顔を上げて街を見てみようと思った。