3月24日(5日目)　広島(西条〜宮島・厳島神社)　走行距離4.3km

2013年3月24日2015年3月11日

日本三大酒処、西条

西日本自転車旅行もはや5日目。広島県は西条市で気持ちのいい朝を迎えました。実はここ西条は、伏見、灘と並んで日本三大酒処のひとつで、西条駅の周りには8社の醸造場が建ち並び、酒造りの季節になるとほのかな香りに包まれるそうです。この日のプランは、宮島に厳島神社を見に行くことくらいでしたので、せっかくだから歴史を感じさせる酒蔵の白壁や赤煉瓦の煙突が続く酒蔵通りを散策してみることにしました。

駅から30mのところには、(社)東広島市観光協会が運営する観光案内所が設置されており、観光客に優しいパンフレットも用意されています。

少し朝早かったこともあってか、ほとんどの酒蔵が門を閉ざしていて、あまり多くの日本酒を試飲することはできませんでしたが、「上撰亀齢」が代表酒の亀齢酒造万年亀舎（まねきや）は開いており、「純米酒」や「大吟醸」などの定番酒を試飲することができました。ワインの味はまだよく分からなくても、日本酒はおいしいなとだんだんわかってきたので、その深い味わいはまだ舌に残っています。

明日、再び酒蔵を回って、数本お土産に買っていこうかなと思っています。

世界遺産、厳島神社

西条からJR山陽本線に揺られること1時間、そしてフェリーに乗り換えて10分ほどで宮島に到着しました。写真でしか見たことがなかったあの大鳥居がフェリーから間近で見ることができ、とてもわくわくしました。

島に上陸すると、そこは観光客でいっぱい！それに紛れて、野生の鹿もたくさんいました。鹿達は、とても人なつっこくてかわいかったのですが、食べ物などを目当てにときどき襲ってくるらしいので気をつけないと。笑

本堂と大鳥居に行くには、宮島町表参道というお土産屋さんや食事処が立ち並ぶ通りを通って行くのですが、あまりにも潮風が心地よかったので3人で海辺に行き、写真を撮ってもらいました。

本当なら、満潮の時間に大鳥居と本堂が海水に浸っている幻想的な厳島神社を見てみたかったのですが、残念ながらちょうど干潮の時間だったので見ることはできませんでした。その代わり、大鳥居まで歩いて行くことができおもしろい発見をすることができました！写真を見てもらえれば分かると思いますが、鳥居の脚の部分に引っかかって固まった海藻や牡蠣の殻の間に、参拝客が賽銭を挟んでいるのです！もちろん、普段は海の中なので、流されて砂浜にたくさんの小銭が落ちていましたが、これを見たらそれが正しい参拝の仕方なのか分からなくてもやってみたくなりました。

本堂の中は、それこそ人で溢れていましたが、何本もある真っ赤な柱に囲まれた境内は荘厳かつ迫力満点な雰囲気に包まれ、さすが世界遺産に認定されるだけある趣を誇っていました。これまで大阪、京都、奈良と見てきましたが、昔の人の努力や表現というのは本当に素晴らしいなあと改めて実感させられます。そこにあるだけで、自らの権威や偉大さを象徴する建造物や物というのは、彼らにとってかなり優先順位が高かったのでしょう。