「2015年を振り返る」
今日は、2015年に新しく僕の中に定着した考え方を忘れないように書き残しておこうと思います。「はっ」って思った考え方って、そのとき誰かに伝えたり、書き残しておかないとよくよくは忘れてしまうんですよね。振り返りの記事は毎年書いています。
国と国を越えることへの距離感が近くなった
アメリカには、本当にたくさんの国籍の人がいました。アメリカ人でも、両親の出身はアメリカではないことは当たり前だし、中国、ブラジル、スペインなど、本当に世界中からの人々が生活しているのがアメリカ。世界の中心であるニューヨークを歩いていて、「あぁ、自分は日本人なんだ」と当たり前のことに気づかされました。
一緒に読んでもらいたい記事:【Traveler’s boxより転載】僕は世界を何も知らなかった。ニューヨークで感じた本当の多様性
帰国してからは、ゲストハウス業界の先駆的存在であるtoco.で仕事をさせてもらっていて、本当に毎日あちこちからゲストがやってきます。オーストラリア、台湾、タイ、スイス、シンガポール、カナダ、、、そこに地元の方々が混じって毎日お酒を飲みながら会話をするんですが、たった15畳ほどの小さなリビングがまるで世界の縮図のような空間になるんです。心の底からおもしろい。
そうすると、国と国を越えることへの距離感がとても近くなるんです。
先日、toco.で日本をこよなく愛し、日本語もぺらぺらな韓国人の友達が、「僕は日本人でも韓国人でもなくて、世界人だ」って言っていたんです。「世界人」、良い言葉だと思います。日本にいると、自分が日本人であることを考える機会ってとっても少ない。なぜなら日本は言ってしまえば単一民族国家で、普段は日本人しか目に入らないから。でもひとたび多種多様な国のみんなに囲まれると、自分が日本人であることに気づき、世界の一員であることを知る。
日本という小さな枠組みに捕らわれずに、自分は世界人であると考え方を変えると、「あ、じゃあ今度君の国に遊びに行くね!」と、まるで近所の友達の家に遊びに行くような感覚で国を越えることができます。幸いにも僕らは日本人で、お金さえ貯めれば大抵の国に行くことができます。
この1年間で、本当にたくさんの国の人と出会い、話してきました。自分が知らなかったこともたくさんあったし、それで恥ずかしい思いをしたこともあります。でも、自分は世界人だって思うことができるようになって、国の概念が小さくなったことは、これから世界に出て行きたい自分にとって、ひとつの柱となる大切な考え方になりました。
良い空間は、「人ベース」でできている
またtoco.の話になりますが、世界中探し回ってもあんなに「良い空間」には出会えないと思います(決してわざとらしくゴリ押ししてるわけではないですよ)。
で、「良い空間」を作り上げるのは、その空間のデザインやお金のかけ方とかではなくて、そこにいる「人」だってことを知りました。このブログでは、いわゆる「お洒落なカフェ」や「面白いカフェ」の記事を書いたりしてきました。でもそれは正直、入ってみて「うわ〜このカフェ雰囲気良いな」という最初の直感的な感覚でしかなくて、それ以上のものでは無かったんです。デザインがお洒落で、コンセプトが良くて、洗練されていても、そこに集まってくる人が良くなかったら、絶対にその空間はそれ以上にはなりません。
「良い人」「良い空間」というのもしっかり自分の中で定義づけしなきゃいけないんですが、ひとまず良い空間は「空間ベース」ではなくて「人ベース」でできているということ、これが2015年の後半で定着した考え方です。すごく当たり前のように聞こえるんですが、ロジックではなくて体験的にこの考え方に至れたのはtoco.のおかげです。
僕が将来やりたいことは、絶対に空間が関わります。だから、toco.で働いてみて良かったな〜って思います。気になる方は、ぜひ遊びに行ってみてください。2回行けば言わんとしてることがわかると思います。
あと2つ、「理想とする生き方が大きく変わった」ことについて書くつもりでしたが、長くなってしまったので今日はこのへんにしておきます。それでは!