3月30日(11日目) 高知〜徳島(室戸岬〜徳島) 走行距離129.5km

室戸岬に魅せられて。

(3月31日午後13:40)

今は、徳島港ー和歌山港を結ぶ南海フェリーの中で書いています。ついに、四国から本州へ帰還します。

さて、本格的に自転車をこいで各地を巡るのも、この日で最終日となりました。最終日は、今旅最長の130kmをこいで室戸岬から徳島県徳島市まで行く予定でした。先日の豪華な夜ご飯に続いて、民宿室戸荘の朝食も期待通り、海の恵みがたっぷりと味わえる物でした。

なるべく早い出発が望ましかったので、早朝7時に朝食を終え、室戸岬を少し散策して発つ予定でしたが、さすがは国定公園のある観光名所。どっぷりと海の景色に思いを馳せながら、岩場で魚を探したり、岩に登って遠くを眺めたり、リラックスして遊んじゃいました。

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そうそう、実は室戸岬には、竜馬の海援隊と平行して陸援隊を組織した、中岡慎太郎の銅像が建っています。彼も竜馬とともに、太平洋の大海原を見つめています。同じ志を持ったもの同士は今でも、同じ景色を眺めているんですね。

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そんなことをしているうちに、時間はあっというまに経ってしまいます。ぐずぐずしてはいられないので、お世話になった「室戸荘」の女将さんと皆さんにご挨拶をして出発です!

ちなみに、室戸荘は1泊2食付きでお値段6000円~8000円。今回はたまたま予約なしで泊まることができましたが、ゴールデンウィークなどの大型連休や夏などの観光がピークの時は必ず予約していった方がいいと思います。それくらい人気の民宿です。【室戸荘HPはこちら

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激痛の130km、ラストロングラン

自転車をこぎ始めると、改めて足腰とおしりの限界に気づかされます。ロードバイクはサドルが堅いから、自転車用のインナーパッド入りスパッツとかをはくのですが、それでも既におしりが4つくらいに割れている感覚です。とにかく痛い。笑。昨日の疲れもまだ下半身に残っているので、こいでもなかなかスピードに乗れない。しかもずーっと海沿いの道が続くので、海風が想像以上に強くて、険しい道のりとなりました。おまけに130kmも…ただただ、ずーっと視界の中に入る綺麗な海の景色が何よりの救いでした。

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室戸から海沿いを走っていると、いつもよりお遍路さんを多く見かけました。基本的にはご年配の方が多いのですが、なかには同い年くらいの女の子も杖をついて歩いていて驚きました。僕たちは自転車で走っているのでまだましかもしれませんが、四国88カ所を歩いて(なかには電車やフェリーを使う人ももちろんいますが)回るって相当厳しいと思います。夏には絶対できませんね。笑 それでなんで多くのお遍路さんを見かけるようになったかというと、室戸は弘法大師空海の聖地みたいなものなんですね。走っていると、札所のお寺がたくさんありますし、空海修行の地という表示もたくさん見受けられました。もちろん、すれ違うときには元気よくあいさつすることがルールです。似たような境遇にあるからか、みなさん気持ちよく返してくれました。

 

途中休憩をはさみながら、やっとの思いで徳島駅に到着したのが午後6時過ぎ。出発したのが午前10時半くらいですから、およそ7時間くらいはこいでいたことになります。まあでも、今回の旅行で学んだことは「こいでりゃ着く」ってことですね。とりあえずシャカシャカペダル踏んでればそのうち着きます。笑

 

徳島に着くと、高校が同じ佐藤ジェイク周平が迎えてくれました。彼は、僕らのために焼き肉&鍋パーティを計画してくれていて、徳島大学の学生と教授を数人自宅に呼んでくれていました。その後は、最高に楽しいパーティで盛り上がり、みんなでお酒を飲みながらおなかいっぱい食べて、本当に幸せなひとときでした。またしても、暖かい友達に助けらました。

 

友達を大事にしたいと日々感じています。

 

さあ、西日本自転車旅行もいよいよ大詰め。和歌山に到着したら、大雅くんの実家にお世話になります。その後再び京都に戻ってフィニッシュです!あと少し、頑張ろう!!