3月29日(10日目) 高知(桂浜〜室戸岬) 走行距離95.5km

「竜馬がゆく」をゆく。桂浜編!

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高知駅から国道34号線を桂浜に向かって南進すると、「竜馬に会える道」という標識が立っています。きっと、竜馬も同じ道を通って桂浜を訪れ、どんちゃん騒ぎをしながら同士達と杯を交えたのでしょう。その道を通ったとき、歴史の面白さを改めて悟ったような気がします。

たった百数十年前の人物、されど百数十年前の人物。この100年で、世の中は大きく変化しました。おばあちゃんのおばあちゃんのおばあちゃんが生きてたくらいの時には、まだ教科書に出てくるような人が実在していたんですよ。ちょっと考えてみると本当に面白い。今でこそまるで伝説のような竜馬だけど、実際に生きていたし、実際に通りを歩いたり友達と話したり、家族に手紙を書いたりお酒を飲んだりしていたんです。「歴史」は「事実」である(カギ括弧は、「後生の人により歴史は変わることがある」の意です)ことを実感するのって結構難しくて、だからこそ面白い事なんですよね。

と、いつでも出だしは真面目になりがち?というか統一感の無いこのブログですが、今は室戸岬に来ています。
室戸岬の室戸荘という民宿できんきんに冷えたビールとみかんいただいてます。笑

まあそれは置いといて。

今日高知駅付近の宿舎を出て最初に訪れたのは、桂浜です。桂浜は、最も有名な坂本竜馬の銅像があることで知られているかもしれませんが、月見の名所としても有名です。上竜頭岬が北東端に、下竜頭岬が南西端にあり、その間に挟まれて弓形に砂浜が延びています。天気はあいにくの曇りでしたが、それでも海の水は綺麗なアクアブルーに染まっており、波打ち際で迫り来る高潮は、轟くような波音をあげていました。桂浜は波が不安定で高いので、遊泳は禁止されています。それでも、桂浜おきまりのアングルを一目見ようと、浜辺には多くの人が訪れていました。

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この写真で、波の音をイメージすることができますか?ザッバーン

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すぐ近くの高台に登ると、かの有名な竜馬像が遠くの太平洋を臨むようにそびえ立っています。竜馬が残した言葉に「こころはいつも太平洋ぜよ」というのがあります。何か思い悩むことがあるとすぐ桂浜に訪れ、大海を目の前にして悩みを吹き飛ばしてしまった竜馬の姿が想像できますね。

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桂浜には、見た目はとても近代的な高知県立坂本龍馬記念館があります。ここは、竜馬に関する資料を幅広く展示しています。桂浜を一望できる展望台があったり、竜馬暗殺の地となった近江屋の復元模型なども展示されています。

試しに暗殺されてみました。笑

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最も充実している資料は、竜馬が家族や同士に宛てた多くの手紙です。”筆まめ”だった竜馬は、最長で5mに及ぶほどの手紙を乙女姉さん宛に書いたこともあります。なにかしら変化があればすぐに国元の家族や同士に報告を欠かさなかったのが竜馬です。手紙には書いた人の人柄が表れます。豪快な筆跡で発想力豊かなたとえ話を用いながら自由奔放に書いた手紙がある反面、細かなことに丁寧に気をつかった手紙も多く残されています。

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僕は、竜馬の手紙を読んで学んだことがいくつかあります。

①手紙(人の文字)は相手に気持ちが伝わりやすいと言うこと。

②細かな報告・連絡・相談が結果的に幕末を揺るがす力になったということ。

③手紙は人の繋がりを保つ大きな武器になるということ。

④人の文字はあったかいということ。

そして歴史的文献で手紙が多く扱われる理由として、手紙からそのときの感情や心理を読み取ることができるからというのがありますよね。だから、過去の自分を振り返ったり考える対象となることからも、ブログを続ける理由ってあるのかなって思ったりしました。

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他にも、竜馬の妻、おりょうの資料や、竜馬の等身大の模型、坂本家のジオラマなど、視覚的にも感覚的にも竜馬の知識を増やすことのできる場です。もっともっと竜馬ファンになれる、そんな場所だと思います。この竜馬、みんなに見られて冷や汗かいてるのかな?ちょっと蝋人形みたいで怖いですが…

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竜馬の予習をすこーしだけして、桂浜、絶対に行ってみるべきです!

 

室戸岬なう。

最近、グルメリポートしてませんでしたよね?だから今日はしちゃいます。

高知と言えばご存じ鰹が有名です。龍馬記念館のとなりに、桂浜荘というホテルがあります。そこのレストランで、鰹のたたき丼頼んじゃいましたー!

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味は言うまでもありませんね、とりあえず鰹の味わいがすごく深いです。濃いんです。そしてそのあと頼んだのがこれ。「龍馬カプチーノ」。とりあえずこのクオリティの高さに興奮しました!味は、、、ふつうです。笑

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おなかを満たしたところで室戸へ出発!室戸岬へは、国道14号線と55号線をひたすら進むだけです。距離にしておよそ90km。ずーっと海沿いの平坦な道を進むので、それほどきつくありません。山、川、海しかない道のりをひたすら南進します。

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あ、でも安芸に着くと、途中こんなのも建っています。

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三菱財閥の創始者、岩崎弥太郎です。彼と竜馬のエピソードも結構ありますよね。商学部の僕にとって、弥太郎こそもっと詳しく学ぶべき人物なのかもしれません。

こんな綺麗な道もあります。海と桜…文句なしです!

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そうしてかれこれペダルを踏み続けること4時間ほど。やっとのことで室戸岬に到着しました!いやー、平坦な道が続くと言うことは、上り坂が少ないと同時に下りも少ない訳なので、結局ずっとこいでなきゃいけないんですよね。アップダウンが激しい道のりより、意外と足腰に負担がたまっているかもしれません。

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さーて、今日はどこに泊まろうかな?とあたりを見回すと、いかにも年季の入った民宿を発見!「室戸荘」という大きな文字を確認しました。なになに、室戸荘…すぐさまGoogle先生でチェックしてみると、(こんな端っこでもインターネットを使える日本はすごい!)【★★★★★。料理がとにかく美味しい。インターネット使用可。民宿の人がみんな優しくていい人。それでいてコスパが高い。】むむっ!超好条件じゃないか!

運良く部屋も空いており、すぐにその民宿の良さがわかりました。本当にいい待遇をしてくれるのです。

…そして出てきた夕飯がこれ。どーん

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海の幸満載。もちろん鰹は必須。最後の貝は、「マイゴ」といって、土佐の方言で「巻き貝」のこと。土佐の郷土料理や宴会の席には欠かせない土佐代表の珍味みたいです。丸くて美しい模様が特徴のまいご貝は直径は約2cmほどの小さな貝で、昔は子供達のおはじきにも使われていたらしいです。他にも、穴子の稚魚の「のれそれ」や牛肉の炒め物など正直ほっぺた落ちすぎて大変でした。

これは明日の朝食にも期待大です!

さて、明日で自転車に乗って100km超をこぐのは最後になりそうです。明日は室戸岬をちょっと見て、そこから徳島駅までおよそ130kmの距離を進みます。途中山道もあるみたいなので、ちょっとびびってますが頑張ります!

それでは、今日もやけにまとめが短くてまとまりのない僕のブログを最後まで読んでくださって、ありがとうございました。いい夢を!おやすみなさい。