3月28日(9日目) 高知(坂本竜馬ゆかりの地〜四万十川) 走行距離9.5km

『竜馬がゆく』をゆくと題して

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昨日の冷たい雨から一転し、今朝は日差しのまぶしい朝を迎えることができました。さて本日は、午前中に高知城周辺の竜馬ゆかりの地を周り、午後から電車で四万十川を訪れる行程になっていました。

小学校6年生の時にはじめて坂本竜馬(一般的には「龍馬」と記述されることが多いですが、初めて読んだのが武田鉄矢の『おーい竜馬』だったので「竜馬」で統一します)に出会い、その生き方に大きな憧れを抱きました。城下でも有数の豪商「才谷屋」を本家とする大家族坂本家の末っ子として生まれた竜馬。子供の頃は姉の乙女に育てられたようたもので、城下では「坂本の寝小便たれ」と言われ続けました。学問をしても、剣術をしてもうまくいかなかった幼少期を過ごした竜馬は、14歳の時に小栗流・日根野弁治道場に入門し、みちがえるような剣術を身につけることに成功しました。19歳の時には江戸の千葉道場に剣術修行で赴き、黒船来航を目の当たりにして先進的な外国の力を知り、その後持ち前の人柄を生かして幕末の志士達を動かして、ご存じ亀山社中(のちの海援隊)を結成。同士中岡慎太郎と共に薩摩藩と長州藩の仲立ちをし、一躍大政奉還の立役者となったことはもはや誰もが知る事実ですね。

実際に竜馬が奔走した地に両足をつけていると考えると、身も震え上がるような気持ちになったのは言うまでもありませんね!とにかく興奮しました。「この鏡川で竜馬と乙女姉さんが水練に励んだのかー!!!!うおーーー!!!」こんな感じ。

最初の写真は、高知駅前に圧倒的な存在感で建っている土佐藩の志士達。左から、武市半平太、坂本竜馬、中岡慎太郎です。

今日訪れたのは、高知城、坂本龍馬誕生の地、龍馬の生まれたまち記念館、日根野道場跡地、才谷屋跡、坂本家墓所です。

まずは高知城。綺麗に整備された石段を登っていくと、天守閣が見えてきます。

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高知城は、日本で唯一本丸の建築群がすべて現存する、江戸時代の姿を今に伝える城郭です。僕の知識は、長宗我部の話は少しできても、山内豊信(容堂)の幕末時代に偏っているので、一豊などの戦国の話はあまりできません(泣)。ひとたび天守閣に登ってみると、関ヶ原後の上士と郷士という土佐藩独特の身分制度が敷かれた理由がよく分かります。そこからの眺めは、城下の人々がまるでありんこのように見えるからです。

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場内には小さな展示館も整備されており、思った以上に楽しむことができます。入場料は大人400円。大手門には、「板垣死すとも自由は死せず」という名言を残し、明治維新期に自由民権運動を率いた板垣退助の銅像も建っています。

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日本を動かすほどの力を誇っていた土佐藩。その城郭を一目見ようと、仕事前にスーツで訪れている方(出張かな?)もちらほらいました。高知駅からもさほど離れていないので、高知県を訪れたときは、散歩がてら立ち寄ってみたどうでしょうか?

高知城からすぐの中村街道を西へ少し進むと、左手に坂本竜馬誕生の地と書かれた石碑が建っています。まさに、ここで竜馬が生まれたのです!うおーーーー!!長年の夢がやっと叶った!!竜馬がここで生まれたんだー!背中に剛毛が生え、へんちくりんなくるくる頭で産声をあげた竜馬がここで…興奮しないわけがありません!

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もう少し西進し、城西館の裏側にあるのが「龍馬の生まれたまち記念館」。

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入館料は300円。入るとすぐ、竜馬と饅頭屋の近藤長次郎の原寸大銅像がたたずんでいます。石碑には「日本を今一度洗濯いたし申し候」とあり、竜馬が幻滅した幕藩政権を立て直そうと決意した際の歌が掘られています。

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館内は、基本的には撮影禁止なのかな?でもそれに気づく前に撮ってしまったものは仕方ない。さっそく記念撮影しちゃいました♪

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館内は、竜馬が育った土佐の城下町の様子や特徴が詳しく説明されており、様々な資料を見ることができます。また、お土産コーナーも充実しており、観光地としては一応の拠点になっているみたいです。竜馬目当ての観光客には、欠かせない場所ですね。(僕には、高知県が竜馬全面押し、竜馬に頼りすぎ感が否めませんでしたが…笑)

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記念館から少し南に進むと見えてくるのが鏡川。竜馬たちが水練に励んだ川です。その川沿いにあるのが、竜馬が剣術の修行にうちこんだ小栗流・日根野道場跡、なんですが…これといって石碑のような物を見つけることができませんでした。(というか、石碑ないのか!?)でもとにかく、この通りにあることは間違いありません。てことはこの通りを、竜馬が歩いたことも間違いありませんね。それで十分!!

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思えば桜が満開の時期ですね。昨日の雨にも負けることなく、綺麗な桜が咲き誇っていたのでパシャ!百数十年前にここにいた竜馬も、同じ桜を見ていたのかな。

そこから中村街道に戻る途中に、坂本家の本家、才谷屋跡があります。でもびっくりしたことにその跡地に建っているのは…

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なんとちょっとレトロな感じのカフェレストランです!これは全く知りませんでした。きっと竜馬の頃の才谷屋はもっとばかでかいお屋敷だったに違いありませんね。竜馬の家は、藩がお金を借りるほどの豪商だったんですから。

少し自転車を漕いで道路を渡ると、坂本家墓所にたどり着きます。少しわかりにくい場所にあるので、事前に場所を確認してから行くことをお勧めします。坂本家墓所への親切な案内板があるにも関わらず、僕たちはあちこちをぐるぐる歩き回ってしまいました。やっとのことで見つけた坂本家墓所。ここには竜馬のお墓はありませんが、竜馬の家族親戚を中心に21名の魂が納められています。

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竜馬を「竜馬」に育て上げた姉の乙女のお墓もここにあります。僕は、自分を大きく変えてくれる存在を作ってくれた乙女姉さんのお墓の前で手を合わせてきました。

ご覧のように、午前中の数時間だけで結構な量を回ることができます。自転車があれば小回りもききますし、本日の竜馬巡りは想像以上に満足いくものになりました。明日は、室戸岬に行く途中に桂浜、高知県立坂本龍馬記念館、そしてもっとも有名な竜馬像を見てきたいと思います。

【参考Webサイト】

(社) 高知市観光協会 -坂本龍馬ゆかりの地

坂本龍馬ゆかりの地 高知エリア

龍馬の生まれたまち記念館

 

四国一美しい、四万十川を目指して

12:02分高知発の電車に飛び乗り、次に向かった先は高知よりもだいぶ西に位置する四万十川。ここは、自然好きにはたまらない、めっちゃ綺麗な川が流れています。高知からはJRと私鉄を乗り継いでおとそ3時間。料金は2410円とちょっとコスパが悪いですが、思い切って行くしかない!とノリと気分だけで行ってしまいました。

電車はもはやバスかよ!ってつっこみたくなるようなワンマンで、行きも帰りもほぼ貸し切り。たまーにお遍路さんを見るくらいの快適列車でした。

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あまりにも快適すぎて、車中こんなことも…こんなモラルの無いことは、公共の場でやってはいけません!でも、もはや公共の場所じゃなかった。笑。各駅には自動改札なんてあるはずもなく、高知と終点の駅以外はすべて無人。せっかく買った切符も改札を通すことはありませんでした。こんな田舎の電車には初めて乗りました。

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そんな退屈そうな車中ですが、さすがは四国、太平洋がすぐそこの高知県です。こんなご褒美をいただきました!

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海!海!海!!!それもちょー綺麗!!!これ電車の中から撮ってるんですよ!?こんなに綺麗な海頂いちゃっていいんですか!?って感じで立ち上がってシャッター切ってました。

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さて出発からおよそ3時間が経過。終点の中村駅に着きました。が、川はいずこ?はい、今回は完全に下調べ不足です。駅から2kmほど歩いたところに、川はあったにはあったのですが…

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完全に下流の普通の川でした。笑

いやいや、それでもやっぱり天下の四万十川です。水は下まで透き通っていてとても綺麗でした。残念ながらアメンボくらいしか生き物を見ることはできませんでしたが、ぷかぷか浮かんでるボートに乗っていたずらしてみたり、石切りをして遊んでみたり、久々に大自然と共に童心に返ったようなことをやってきました。期待していた美しさは、きっともうちょっと上流に行かないと味わえないんですね。よく考えたら当然のことです。でも今日は時間がない。てことですこーしぐだぐだした後、すぐまた3時間の電車に揺られて高知に戻ってきました。ちょっと拍子抜けした四万十川巡りでしたが、綺麗な四万十川は確かにそこにあった!!きっとまたゆっくりキャンプでもしにおいでって川の神様が言ってるのかもしれませんね。

さて、明日は先にも述べたように桂浜を経由して室戸岬まで自転車こぎます!全長はおよそ90km。そろそろ90kmくらいだったら慣れてきましたね。ただただ、登り坂のきつい山道が少ないことを祈るばかりです。

それではまた明日!!おやすみなさい!