新北市の古き街並みが残る「三峡老街」とお洒落なカフェ「甘樂文創」

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台湾に来ています。

半分は卒業旅行で、半分は台湾に留学している妹に会いに行くため。ニューヨークで出会った友達も2人いるので、彼らに会いに行くのも理由のひとつ。

この日はニューヨークで出会った台湾人のStevenのスクーターの後ろに乗って、新台北市の三峡老街周辺をぶらり。人生初タンデムが台湾になるとは思っていませんでしたが、風を切る感じは爽感でした!

 

古くて新しい街、三峡老街

三峡までは、普通なら電車とバスで行けます。MRTで板橋駅まで行き、そこで私鉄に乗り換えて鶯歌駅まで行って、バスに乗り換えます。僕は鶯歌駅からスクーターで移動しました。

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ここ三峡は、かつて客家人が初期に台湾定住を始めた場所といわれています。淡水につながる小さな河が三本連なり、三角州を作っていた場所が、かつての三峡の商店街で、この地では、かつて、樟脳・布(染色技術が発達していた)木材・お茶などが船を使って台北まで運ばれていました。日本時代には、この老街の中央には線路が引かれ、物資を運ぶトロッコが走ったこともあったんだそう。これらの物資は戦前非常に高価なものとして扱われていたため、高値で売れ、この三峡老街は富裕層の町として発展したのでした。(参考:http://www.taipeinavi.com/miru/111/

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日本統治時代にできたストリートのようで、両側に赤煉瓦造りの建物が延びる景色は歩いていてとても気持ちが良かったです。どことなく、フィリピンの世界遺産、Vigan地区を思い出しました。

平日だったからか、観光客もほとんどおらず、人の少ないところに行きたい僕にとってはラッキーでした。

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可愛らしい雑貨屋さんや、コーヒーショップ、習字の筆職人のお店、レトロな駄菓子屋さんなど、面白いお店がたくさんありました。

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東方芸術の殿堂「清水厳祖師廟」

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このストリートの入り口脇には、清水厳祖師廟というお寺があります。この日の朝に有名な龍山寺に行ったのですが、個人的にはこっちのほうが圧倒的に彫刻が細かくて、口を開けて感動してしまいました。

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この廟についての詳しい記事は、こちらで紹介されていますが、なんとこの廟は1947年から未だに建設途中だそうです。

台湾ならではのおみくじの引き方をStevenに聞いて、自分の名前、生年月日、住所などを名乗って神様に自己紹介をして、質問をしてから引きました。龍山寺でもやったのですが、結果はほとんど同じ!周囲の環境を気にせずに、自分らしく生きれば成功します、という意味だそうです。

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テラスの緑が心地よい古民家カフェ

そのあと、清水厳祖師廟からさらに奥に進んでいくと、川沿いに何か面白そうなお店がある予感のする道がありました。

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ずっと歩いて行くと、「甘樂文創」という緑溢れるカフェがあり、入ってみることに。

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テラス席。絵がかわいかったです。

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中に入ると、天井にはカラフルな凧がかけられており、建物の中に建物があるという不思議な空間が広がっています。

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ここは築100年ほどの古民家だった建物を保護する意味も込めて、より大きな建物を建ててそれを覆うことによってできた空間。中ではカフェ&レストランと、金細工などのクラフト製品の工場がありました。

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台湾に来てから美味しいコーヒーを飲んでいなかった僕にとって、至福の時間でした。Wi-Fiもあったので、台北の喧噪を離れて集中して本を読んだり作業するカフェとしても使えそうでした。

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台湾2日目の日中は、台北市内から少し足を延ばして美しい街歩きを楽しみました。台北市内だけじゃなくて、でも遠すぎない距離でちょっと雰囲気の違う台湾を味わいたいと思ったら、ぜひ三峡老街に行ってみてください。