日本で英語力を高め、維持し続けるために意識して取り組んできたこと

先日、久しぶりに「朝と英語と珈琲と」を開いて朝活をやってきました。

もう何度も参加してくれている6名が集まってくれて、気づいたら朝9時から1時間以上、楽しく会話をしていました。2014年の1月にはじめた朝活は、はじめはたった数人のFacebookグループでした。いつの間にか2年が経ち、今ではWebサイトも作って新しい人がたくさん来てくれるようになり、全部で130回ほど開催したことになります。自分でも、よくやったな、と思います。

朝活で知り合った仲良しのみんな

朝活で知り合った仲良しのみんな

ふとこの朝活グループをやろうと思ったきっかけを振り返ってみると、自分の中でなんとなく「ずれてきている」部分があることに気づきました。

 

「朝と英語と珈琲と」は英語を話す「機会」をつくる場

この会をはじめた理由は、フィリピンで鍛えた英語力を維持するため、ニューヨークに留学する前に少しでも英語を話す機会が欲しいと思ったことでした。朝にやる理由は、朝早く起きて人と会うのが気持ちいいから。自分の関心事や最近読んだ本、見た映像、行った場所、食べたもの、そういう具体的な体験を英語にしてアウトプットするのは思ったよりも難しくて、毎回たくさんの刺激をもらい、必ず新しく出た英単語を5個持ち帰るようにする「5 words法」も一時期真剣に取り組んでいました。

僕は、英語の基礎は日本で作るべきものだと思っています。そのことについては、フィリピン留学に行く前から確信していて、帰ってきてもやっぱり考えは同じでした。

英語力は、「基礎力×機会」で成長します。基礎力は、言い換えれば学習の量。機会は、言い換えれば自分を取り巻く環境のことです。そして個人の目指す英語力にはそれぞれランクがあって、人によって満足度が違います。「朝と英語と珈琲と」は、ニューヨークに行く前の英語ランクの僕にとって、大切な「機会」をくれる場でした。

 

機会(環境)の質にはレベルがある

僕が日本にいながら英語を維持するために最も意識してやってきたことは、英語を話す機会に積極的に飛び込むことでした。英語を話す機会は、実は探せばたくさんあるんですよね。ただ、場によって英語レベルが全く違います。

例えば、僕は今ゲストハウスで働いています。毎日がネイティブとの会話です。彼らも日本に旅行に来ているわけで、たくさん話をしてくれます。日本国内で考え得る英語環境の中では、Aランク級の質なわけです。このAランク級の英語環境に毎日触れていると、それ以外の日本における英語環境はすべて物足りなくなってしまうんです。それこそが、「朝と英語と珈琲と」に感じた「ずれ」なんだと思います。

「朝と英語と珈琲と」は、英語初心者の方や普段英語を話す機会が全く無い方にとっては絶好の機会です。ただ僕はもうそのレベルではないのかもしれない。自分で作った場のレベルを、自分が越えてしまったんだと思います。

 

自分の英語レベル×1.5の環境に身を置くこと

僕が日本で日本で英語力を高め、維持し続けるために意識して取り組んできたことは、「自分の英語レベル×1.5の環境に身を置くこと」です。フィリピン留学の前は、語彙力もスピードも会話も全くレベルの及ばなかったTOEFLに必死に取り組み、フィリピン留学後はカウチサーフィンのホストや「朝と英語と珈琲と」で英語を話す機会を作ることに徹底しました。アメリカに行ってからは、「アメリカ人っぽく」話せるようにネイティブの表現のマネをしたり、アメリカ人に混じって授業を受けたり、たくさん1.5倍の背伸びをしました。

英語に限らず、どんな分野においても斜め上の環境に身を投じることが成長の鍵ですよね。前もそんな記事を書いた覚えがあります。

英語をライフスパンで学習していくのなら、必ず基礎レベルの底上げに集中する時期と、周囲の環境を高める時期のサイクルがあると思います。「基礎力×機会/環境」。

 

僕はまた、基礎レベルを底上げする時期に来たのかなと、ふと思った朝活でした。

朝と英語と珈琲と

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