3月21日(2日目) 大阪〜暗峠〜京都 走行距離90.0km

阪急今津線に乗ってみた

IMG_2620

大阪府池田市の大雅君の友人宅を拠点に、この日の朝は「阪急電車」(有川浩)の舞台となった阪急今津線に乗ってきました。毎回ユニークなストーリー構成で読者を魅了する彼女ですが、この「阪急電車」もまさにその代表格であり、実際に乗ってみたいと思ったのがきっかけです。さっそく宝塚ー西宮北口の標識に感無量でした!

宝塚ー宝塚南口間で渡る武庫川には、本当に「生」の文字がありました。これは、市内在住の現代美術家大野良平さんが、阪神・淡路大震災から10年目の2005年1月に、「街と人の心の再生」を願って、市内を流れる武庫川の中州に石を積んで創作されたものだそうですが、その後2006年の秋に自然消滅してしまいました。しかし、有川さんの「阪急電車」の映画化をきっかけに、2010年12月5日に元の場所に戻されました。その少し手前には、同じ意味合いを持つものなのか「絆」というオブジェもありました。

IMG_2682

IMG_2675

原作の中盤で出てくる「小林駅」でのツバメの巣ですが、これも実際にはあると思ってなかったのです。でも本当に駅にあったのです!これにはびっくり!小説と同じように、駅員さんの心は本当に温かいんだなあと、こっちまでぽかぽかの気持ちにさせてもらいました。

IMG_2625

その後宝塚ー西宮北口間を往復した後、宝塚大劇場に向かって花の道を歩いてみました。平日の朝にも関わらず、劇場の前は宝塚ファンのおばさんたちでごった返していました。宝塚好きなんだろうなあ〜と思いながら彼女たちに便乗してると、「宝塚の花」と案内が書かれたスミレの花がとっても綺麗に咲いていました!これはシャッターチャンス!ってことでパシャ!

IMG_2685

青空に向かって力強く咲いているスミレの花は、団員の力強さをまさに象徴しているかのようでした。IMG_2671

こうして、大雅君と2人でした阪急今津線旅を終えて11時過ぎくらいに池田駅の友人、山中脩吾くん宅に戻ってきました。

 

自転車乗りの聖地「暗峠」

出発の準備を終え、お世話になった彼に別れを告げて次なる目的地、大阪府と奈良県の県境、国道308号線の暗峠を目指して行ってきます!IMG_2689

171号線を服部まで南下し、その後479号線を延々と東へ向かった後目的の国道(実は酷道)308号線の暗峠にさしかかりました。ここまでおよそ35km。11時45分に出発して14時ほどに峠の麓に到着しました。IMG_2690

暗峠に関しては、この記事でまとめるのではなくてこちらの記事で詳しく紹介したいと思います。というのも、想像以上にきつかったし盛りだくさんだったので…。僕たちは聖地をなめてました。。がっつり洗礼を受けてきました…そして足腰はもう言うことを聞きません。(笑)

ちらっと紹介すると、最も急峻な坂の角度で17°、そんな坂がおよそ3〜4㎞続くのです。峠を越えると奈良県になるわけですが頂上には「峠の茶屋 すえひろ」というお茶屋さんがあります。僕はこの峠の存在を全国の酷道(え!?これって本当に国道なの!?っていうような国道)を紹介する番組で知りました。

実際の坂は、標準的な傾斜でこのくらい。IMG_2747

坂の途中では、何度も何度も「ここはちゃんとした国道です。」 と言わんばかりの標識が立っていました。IMG_2729

アキレス腱が切れそうになり、汗だくでたどり着いたすえひろで食べた野菜カレーは本当においしかったな〜。いずれにせよ、詳しくはこちらの記事で。

 

暗峠(奈良県)〜京都

暗峠を制覇した時点でもう足腰はぱんぱんでしたが、今日の目的はこのまま京都にたどり着くこと。暗峠からは約40kmほどありました。うへ〜、また40㎞もこがなきゃいけないのかよ〜って感じでしたが、やると決めたからには行くしかないので、気合いを入れ直して自転車に乗り始めました。しかし、乗ってすぐの時点でさっきまでとはペダルの重さが段違いに違うことに気づき、先が思いやられました。

ルートは、308号線を進んで168号線に乗り換えて枚方市まで北上し、そこから国道1号線をずーっと北上し続けます。個人的には、交野から枚方に行くまでの山間部の道が若干下りで長かったのですごく快適でした!

でもそのあとがまた思ったより長いんですよ!足腰は言うことを聞かないし、だらだらとした上り坂が続くし…

途中気持ちが切れそうになりながらも、なんとか京都駅にたどり着いたのは午後7時40分くらい。暗峠を出たのが午後5時過ぎくらいでしたから、ざっと2時間半ほど自転車をこいだことになります。

大体1日に100㎞くらいがちょうど良いツーリングの距離と言われていますが、あくまでもそれはトレーニングを重ねた人の問題であって、ほぼぶっつけで自分の体力だけを信じて進んでいる僕らはもうへとへとでした。もはやなんの写真を撮る気力も残ってなかったので写真はありません!笑。京都駅でオムライスを食べた後、本日の宿泊先である高校の同級生の楠田協(くすだ・かのお)君と合流してさっそく銭湯に行きました。そこで本日の疲れを癒やして今日の移動は終了。本日の池田ー暗峠ー京都の総移動距離は90㎞ちょうどでした!3日目の22日は、ゆっくりと京都を観光する予定です!

なかなかハードで充実していましたが、明日になって下半身にだるさが残らないことを祈るばかりです…それでは、おやすみなさい!