「英語を話せるようになりたいから、日本人を避ける」の嘘

キャンパスの中ですごく好きな場所、Atrium。

キャンパスの中ですごく好きな場所、Atrium。

「留学」の話をすると、「日本人とは絡みたくない」という類の人が必ずいます。
フィリピン留学をしたとき、自分もそういう類の1人でした。現に、過去にそういう記事を書いています。

齋藤慎之介さんのフィリピン留学体験記 – フィリピン格安英語留学ならやっぱりCNE1!!

でもそれは意識の方向が違うんじゃないかなーと思うようになりました。

たぶん、全くの英語初心者で、はじめての語学留学をして、なるべく英語を聞いていたい、英語に触れていたいという段階の人にとってはある程度正しいのかもしれません。

 

そもそも日本語の語彙も限られていて、会話を論理的かつ説得力のあるものにする力があるわけでもなく、かつおしゃべりでもなければ、言語が変わっても同じ事。

単純にネイティブと一緒にいれば英語が上達するという考えはあまりにも短絡的だと気づきました。

 

「日本人としか行動しない」とか「日本人と群れる」のは論外なので、議論をする余地もありませんが、「日本人を避ける」という意識は、きっと方向性が違うんです。

正しい方向性は、誰と話すときもintensiveな会話を心がけることだと思います。現地で生まれ現地で育たない限り、つまり留学生という身分である限り、ネイティブと会話する機会は絶対に限られている。

 

だったら、限られた会話からいかに多くのことを盗み、学べるかどうかに意識を注ぐのが先決です。たとえ日本人と一緒にいる時間を、ネイティブと一緒にいる時間に置き換えたとしても、意識の方向性がずれていれば英語は上達しないと思います。

たとえば留学生活の言語環境において、1日2時間は日本語、5時間は英語という状況の人と、1日3時間は日本語、30分が英語という2人がいたとして、必ずしも前者のほうが英語が上達するとは限らない。

 

何十時間ネイティブと一緒にいても、失敗を恐れたり、恥じらいが捨てきれずに無口だったら意味がありません。

 

久しぶりに英語に関する記事を書きました。多分この感覚は、わかる人とわからない人に分かれると思います。ある程度日本人コミュニティのある海外で留学生活をしたことのある人なら、わかってくれる人がいるんじゃないでしょうか。

.