今日のロゴ:Canon(キヤノン)の「ヤ」は何故大きいのか?由来と変遷

03.Canon

僕はCanonの一眼を使っています。Canonは日本を代表するカメラ会社ですが、いつも気になってたことがありました。

Canonがカタカナで表記されるとき、どこを見ても「キャノン」ではなく「キヤノン」となって「ヤ」が大きく表記されてるんです。気づいていましたか?

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そんなキヤノンのロゴについて、ホームページに丁寧に解説がありました。ちょっと引用します。

 

なぜ「キャノン」ではなく「キヤノン」にしたかというと、全体の見た目の文字のバランスを考え、きれいに見えるようにしたからなのです。「キャノン」では、「ャ」の上に空白が出来てしまい、穴が空いたように感じてしまうので、それを避けたのです。

 

そうだったんですね!ずっと、もともとの「カンノン」の「KA」という音をなんとか残したいからだと思っていました。ただの見栄えの問題だったとは…深いです。

キヤノンの最も古いロゴがこちら。

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試作品のKWANON(カンノン)というカメラに付けられました。由来が観音様だということは知っていたのですが、なんだかメラメラ火が燃えていて今のデザインとはかけ離れていますね。

 

そしてカメラを世界に展開していくに当たって、今の「キヤノン」に変更されました。ずっと、英語で「カンノン」が発音しづらいから「キャ」の音に変わったと思っていましたが、”Canon”には、英語で「聖典」「規範」「標準」という意味があって、正確さ・精緻さが大事なカメラとしてもっともなワードだったんですね。音は偶然ぴったりだったのでしょうか。

 

1935年に初めてCanonのロゴが商標登録されてから、3度変更されて今のデザインに至ります。時代を感じますね。

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そして現在のロゴがこちら。

Canonロゴ

さすがにしっくり来ますね。特徴としては、Cやnのセリフ(文字の端にある飾りのこと)や、Oの斜めに空いた穴ですね。僕はOの文字はレンズキャップのように見えてしまいます。Cとaの円は楕円形なのに、Oだけ正円なのも気になるところです。

さて、こんな感じでキヤノンのロゴについて少しは興味を持ってもらえたでしょうか。
また来週もどこかのロゴを取り上げていきますー!