Goodbye Philippines, Hello Thailand. バンコクを遊ぶ

9月8日PM11:40、タイに入国した。

フィリピンが初めての海外だった僕にとって、2カ国目の外国。正直下調べは全く行き届いていない。

 

たくさんの日本人がタイには訪れることから、タイに行ったことがある友達は山のようにいる。

彼らから聞く話によれば、どうやらバンコクはすごい都会で、タイという国はすごい面白いらしい。

人からタイについて聞かれれば、行ったことはないけどバンコクはすごい都会で、タイはすごい面白いらしいよ。と答えた。

 

バンコクは、その僕の想像をはるかに越えた。

 

麗子の手配で、バンコク初日の夜は初めてのカウチサーフィンに挑戦した。僕らのホストとなったポッキーさんは深夜の空港までわざわざ僕らを迎えに来てくれた。

金融関係で働く彼は、日本にも数回訪れたことのあるお洒落な32歳。英語はそこそこだが、少しお金のにおいがする。

「海外」=「フィリピン」しか経験値の無い僕には、彼が自家用車で迎えに来てくれたことにまず衝撃を受けた。

フィリピン人が、自分の車を所有しそれに乗っているシーンを想像するのは難しい。既に国家の発展度に差が見える。

空港からハイウェイを飛ばして自宅まで帰る間に、僕らは自己紹介を済ませた。道路は整備されていて、がたつきはなかった。

 

驚きは続く。

 

なんと彼の家は5階建てで、他に数部屋と洗濯機等を置くための別居がある。両親、兄弟含む家族で生活しているらしいが、あまりの大きさに開いた口が塞がらない。

思っていた以上に、仏像やお札のようなものがあちこちに点在していた。

ポッキーさんがひととおり話し終わって部屋を出て行くと、僕らは3人でそーっとハイタッチをした。麗子、大当たり!

次の日、ポッキーさんは仕事を早朝で切り上げ、僕らにバンコクを案内してくれた。

とりあえずここだけは、という観光スポットを回った。

ワット・プラケオ、ワット・アルン、ワット・ポーなど。

日本のお寺は、木造建築がほとんどだから、タイのように煉瓦や陶器で形づくられているお寺は新鮮だった。そして、その規模がまるで違う。ひとつのお寺を歩いているだけで、1日分の汗が滝のように流れてしまいそうだ。

また、入場にドレスコードがあることも知らなかった。ショーツやダメージ入りのデニムでは入場することが許されない。僕らは揃って、民族衣装を買った。

民族衣装といえば、タイの正装は絹を使った衣装らしい。体験コーナーがあったので、さっそく挑戦。


途中、雨期ならではのゲリラ豪雨で足止めを喰らったが、ポッキーさんのおかげでスムーズに観光することができた。

 

夜。待ちに待ったカオサン通り。

ここも話に聞いていただけで僕のイメージはできあがっていたが、想像をはるかに凌いだ。だってタイなのに白人系しかいないじゃん、ここ!

深夜3時まで大音量のクラブミュージックが絶えないこの通りは、雨も風も平日も休日も関係ない。年がら年中お祭り騒ぎだ。

バックパッカーの聖地と言われているだけあって、たくさんのゲストハウスやホテルがあり、僕らはこの通りのゲストハウスに泊まることに決めた。

通りには、たくさんの屋台、洋服屋、雑貨屋、タトゥー、レストラン、居酒屋、タイマッサージ、クラブなどが立ち並ぶ。六本木のような場所だが、日本には絶対に無い。この通りを歩いているだけで、気分は最高、超エキサイティングだ。

英語、タイ語、日本語、韓国語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語…数十の言語が行き交うこの通りは、まるで小さな地球のど真ん中だ。

夜が更けても、人陰は絶えない。眠らない街だ。

 

今回の旅で挑戦したかったのは、タイのストリップショー。ポッキーさんのおかげで、3件ほど回ることができた。あんな異様な空間は、日本にはまずない。

 

タイ4日目、アユタヤ。
特に日本人が多く訪れるこの地には、日本語を話せるガイドや、日本語の標識、そしてなにより日本人がたくさんいた。

アユタヤへは、バンコクにあるバスターミナルからアユタヤ行きのバスに乗って2時間ほど。目が覚めたらアユタヤに到着していた。

僕らは、タイの主要な移動手段のひとつ、トゥクトゥクをチャーターした。

ワット・プラ・シー・サンペット、ウィハーン・プラ・モンコン・ボピット、ワット・ローカヤースッター、そしてワット・プラ・マハータートなどを淡々と回った。

相変わらず、壮大なスケールと日本とは構造の違う寺院に、ひたすら感銘を受けた。

アユタヤに着いたのは午後2時くらいだったが、3時間600バーツのチャーターで十分ゆっくり楽しむことができた。

カオサン通りに戻り、タイ最後の夜を満喫した。

さて次の目的地はカンボジア。

ここ数日のエントリーは、旅路録の役目を果たしているが、この旅が全て終わり次第、あらゆる国を見て感じたことを言葉にして総括したいと思う。

 

毎日タイマッサージを受けた僕らの体は、旅の疲れを知らない軽快な足取りだ。